StationF現地視察に行ってきました!

こんにちは!学生インターンのこばです!

 春休みに1ヶ月フランスへ短期留学していたのですが、その中でパリに訪れる機会がありStationFの現地視察に行ってきました。

 StationFは2017年6月にオープンした、パリにある世界最大のスタートアップキャンパスです。次世代の起業家たちへのサポートとして、巨大な投資家コミュニティや150以上の特典とオファー、35以上の公共サービスと年間600以上のイベント&ワークショップなど、キャンパス内とオンラインの両方でサポートが提供されています。このキャンパスには1000社ものアーリーステージ企業が集結しています。

△StationFの正面玄関です!

 18時ごろリヨン・パリ駅に着き、StationFは徒歩で30分ほどの場所にありました。

 この建物はパリ13区にあるハル・フレイシネという駅の跡地(駅舎)をリノベーションして出来ています。写真で見て想像していた建物よりも大きく、銀色のオブジェがとても印象的でした。奥行きがあり、エッフェル塔を横にしたぐらいの広さがあるそうです。

 建物は「シェアゾーン」「クリエイトゾーン」「チルゾーン」の3つで構成されており、それぞれイベントスペース、会議室やデスク、フードコートから成っています。

△受付の様子

△受付からみたワーキングスペースの様子

 ウェブサイトに記載されているツアーは、学校の都合上参加できなかったため自身で訪れることにしたのですが、公式に開かれている時間(平日8:00-20:00)であっても入場を断られてしまいました。ツアーでも実際にビジネスのやりとりが行われているクリエイトゾーンは入場不可なようです。また、近隣に設置されているカフェも営業終了しており入ることができませんでした。
 受付の方に交渉したのですが、最近の年金改革や国際女性デーなどのデモの影響、金曜日の閉館前だったこともあり、残念ながら受け入れてもらうことができませんでした。パンフレットだけでも欲しいと伝えると、StationFにはパンフレットはなく、全てウェブサイトに書いてあると教えられました。とにかく全てが公式のウェブサイトに記載されているようです。

▽StationF公式サイト
https://stationf.co/

 金曜日の午後だったこともあり、建物の中も外も人はまばらでしたが、普段はここで様々なイベントが行われ、ビジネスについての学びの機会の提供、議論が展開されていると考えるととても面白いなと感じました。


 自身のレベルに応じて参加できるプログラムはとても充実したものになっており、エコシステムの構造がうまく作られているようです。StationFについて調べていく中で、日本にはこのような施設が存在しているのかについて気になりました。


 また、訪れた後でStationFについてもう少し調べてみたのですが、実際にStationFに入居した日系企業がいくつかあることを知りました。

■【日本酒メーカーWAKAZE】日本人起業家初!世界最大のスタートアップキャンパス「Station F」の起業家プログラムに選出
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000017151.html

また、愛知県とも密接な連携体制を構築しているようです。
■Aichi-France Collaboration Program
https://aichi-startup.com/france

■TOMORUBA StationFスタートアップのリスト
https://tomoruba.eiicon.net/blogs/98

↓この部分がとても印象的で、このような考え方は日本にはあまりないのではないかと思いました。

「施設のルールにより6か月又は1年で更新、最長2年間までしかいられないのです。つまり、2年で施設を出ていけるような体力をつけられないのであれば、プロジェクトを一度考え直さなければならない、ということです。それだけではありません、ステーションFはどんどん新しいプロジェクトと古いプロジェクトを入れ替え、エコシステム全体の活気を保つことに細心の注意を払っています。」

〜現地視察に行ってみて〜

 海外への一人旅は私にとって初めての経験で、パリに着いてすぐ訪れたStationFではとても緊張していました。また、1区から20区まであるパリでは数字が大きくなるほど治安が悪くなると言われており、比較的数の大きい13区にあることで暗い中女性が一人で訪れるにはハードルの高い場所にあるなと感じました。そのため、交渉こそしたものの「異国で捕まってしまうんじゃないか…」などと考え、あまり積極的になることができませんでした。
 私にとっては悔しい経験となりましたが、この悔しさを忘れず物事に飛び込んでいける積極性を身につけられるよう意識したいと思います。